氷室京介の現在につながる軌跡|「KYOSUKE HIMURO since 1988」感想・レビュー
氷室京介のソロデビューからの生き様の軌跡がわかる書籍「KYOSUKE HIMURO since 1988」をご紹介します。
- 「KYOSUKE HIMURO since 1988」とは?
- 本の内容は?どんなインタビュー・ライブレポートが載っている?
- 買うべき?そもそも買える?
「KYOSUKE HIMURO since 1988」とは?
氷室さんのファンクラブ会報誌「KING SWING」でのインタビュー・レポートや音楽雑誌の記事をまとめた書籍です。
氷室京介の孤高なる軌跡を収めた書籍『KYOSUKE HIMURO since 1988』の出版が決定。
1988年の氷室京介ソロ活動開始以降、その軌跡を見つめてきた音楽ジャーナリスト・田家秀樹。
ファンクラブ会報誌『KING SWING』でのインタビュー・ライブレポートに加え、音楽雑誌で掲載した記事も含めて年代順に編纂。
そこから見えてくるのは〝氷室京介〟というブレない生き様だった。
1988年~2007年を編纂した「Ⅰ」、2008年以降を編纂した「Ⅱ」を布張りの上製本として上梓。
その2冊を特製スリーブに収納したファン必携の愛蔵版。『KYOSUKE HIMURO since 1988』
著者:田家 秀樹
発売日:2021年2月18日 (木)
定価:¥12,000(税込)
装丁:四六判・上製布張り・2冊組(Ⅰ・Ⅱ)
各600頁予定・豪華スリーブ・
オリジナル・ポストカード付
発行:KADOKAWA
引用元:NEWS|HIMURO.COM [Kyosuke Himuro Official Site]
こちらでは、著者である音楽ジャーナリストの田家秀樹さんのインタビュー動画が公開されています。
SPECIAL INTERVIEW氷室京介の孤高なる軌跡を収めた愛蔵版『KYOSUKE HIMURO since 1988』 著者・田家秀樹氏が語る氷室京介
上巻は重厚な”黒”
氷室さんの代表カラーですね。
下巻は清廉な”白”
L’EPILOGUEの初回生産限定版の白ジャケを思い出します。
どちらも約600ページの大ボリュームです。
読み応えは十分です。
本の内容は?どんなインタビュー・ライブレポートが載っている?
気になる本の内容ですが、詳しくは公開されていません。
どんな内容か気になる方もいると思うので、上巻の目次を書き出してみました。
見ればわかると思いますが、主要なアルバム、ライブのインタビューが網羅されており、「氷室京介」がその時何を考えていたのか?軌跡を追うことができます。
ソロデビューした1988年から現在まで、各年代のターニングポイントが抑えられており、充実した内容になっています。
1988
- ただのクズでいいぜ | 「KING OF ROCK SHOW “FLOWERS for ALGERNON”」ライブ・レポート
- ソロ・アーティスト・氷室京介の真の姿。「ANGEL」と「独りファシズム」が語るもの | アルバム「FLOWERS for ALGERNON」レビュー
1989
- 今、ロックに託そうとしているもの | 「HIROSHIMA’89 LIVE」ライブ・レポート
- ホリゾントに囲まれたスタジオに巨大なセットが組まれていた | シングル「MISTY〜微妙に〜」ミュージックビデオ・ロンドン撮影レポート
- 偽善的な意味じゃなくてポジティブに自分が納得できることで、人のためにやってあげたいこととか選んでやっていきたい | アルバム「NEO FASCIO」インタビュー
- ロック・コンサートらしいコンサートになる気がする。前回の「KING OF ROCK SHOW」より削ぎ落とされたスリリングなステージになると思う | 「NEO FASCIO TOUR」リハーサル・レポート
- 運命はきっと変わる時を待っている | 「NEO FASCIO TOUR」ライブ・レポート
1992
- ロックンロールは痛みを消しやしない。痛みを抱いたまま踊るのだ | シングル「Good Luck My Love」と松井五郎の言葉
1993
- 作品を作っていくという基準は、やっぱりBOOWY対俺の勝負。まだ負けている |アルバム「Memories Of Blue」インタビュー
- アーティストのエゴイズムは、時には”自分を許さない”ものでもある | 「TOUR 1993″L’EGOISTE”」ライブ・レポート
1994
- ロック・スター然としたカリスマ性とかあやふやな言葉で語られるんじゃなくて、クリエイターとして認められたいというのは前からありますね | アルバム「SHAKE THE FAKE」インタビュー
- 伝説の当事者たち。その後の時間が物語ること | 「SHAKE THE FAKE TOUR1994」ライブ・インタビュー
- ステージのイントレの”W”が一瞬、BOφWYの”W”に見えた | 「SHAKE THE FAKE TOUR1994」ライブ・レポート
1995
- 立ち向かうこと。歯向かうこと。たてつくこと。流されないこと。それは彼にとって本能的なことなのかもしれない | ベストアルバム「SINGLES」レビュー
- 自分の中に表現したいことがあって、それがうまく出来ずにさがしながらずっときているという感じが強いんです | アルバム「MISSING PIECE」N.Y.現地インタビューPART1
- ”極めた”人間にしかわからない”責任”という名の孤独な闘い | アルバム「MISSING PIECE」N.Y.現地インタビューPART2
1997
- 「氷室との出会いが『WALTZ』だったから、今回違う氷室を紹介された気がした」と監督は言った | シングル「NATIVE STRANGER」L.A.現地インタビュー
- 一度社会の常識からはみ出してしまった人間が、どう大人になっていくか。氷室の歌にはそんなテーマが見え隠れする | シングル「NATIVE STRANGER」ミュージックビデオ撮影レポート
- 弱さを克服していくという点ではRE-BORNは繰り返していかなければいけない | シングル「HEAT」ミュージックビデオ撮影・インタビュー
- 5年前にスティーヴに出会っていたら、僕の方が潰れていたと思う。こんなに楽しかったレコーディングはソロになって初めてでしょうね | アルバム「IDEA」インタビュー
1998
- なんで後ろを振り向かなきゃいけないんだって。後ろを振り返りながら加速はできないですよね。 | アルバム「Collective SOULS〜THE BEST OF BEST〜」L.A.現地インタビュー
- 日本の音楽文化のクオリティを上げることが自分のやらなければいけないことだと思っている | 「炎の化石」ミュージックビデオ・チェコ現場レポート
- もし、今回つまらなかったらもうツアーはやらない。でも、大丈夫だよ。良いコンサートになる自信はある | 「TOUR”COLLECTIVE SOULS”1998 One Night Stand」ミーティング&ライブ・レポート
2000
- 月の光に照らされたような、微妙な痛みのような影が消えない | シングル「永遠〜Eternity〜」レビュー
- 昔からバラード系は録るのに時間がかかってますね。微妙な感じが俺にしかわからないんです | アルバム「MELLOW」インタビュー
- その時その時の自分を信じないと前には行けない | アルバム「beat haze odyssey」インタビュー
2003
- 納得いかなくて”俺はこれで終わりだな”と思ったら引退する | アルバム「FOLLOW THE WIND」&「ライブ「Case of HIMURO」インタビュー
2004
- その時は来た。記念すべき一夜。最高の一夜になるに違いない | ライブ「21st Century Boowys vs HIMURO 〜An Attempt to Discover New Truths」開催発表
- 汚れた気持ちじゃないということだけは自信を持って言える。それだけわかってもらって来てくれればと思いますね | ライブ「21st Century Boowys vs HIMURO 〜An Attempt to Discover New Truths」直前インタビュー
- 東京ドームの2階があんなに揺れたのは初めての経験だった | ライブ「21st Century Boowys vs HIMURO 〜An Attempt to Discover New Truths」レポート
- 昨日、気持ちよかったのはBOOWYの曲が多かったからですね。歌い易い曲が多いですよ | ライブ「21st Century Boowys vs HIMURO 〜An Attempt to Discover New Truths」&シングル「WILD ROMANCE」インタビュー
2005
- アップになった横顔とシルエットの美しさ。40過ぎた男の生きざまは顔に出る | ライブ「KYOSUKE HIMURO COUNTDOWN LIVE 〜CROSSOVER 05-06」インタビュー&レポート
2006
- 最終的にはお互いの人間性がどこまで説得力を持つかということじゃないですか。スキルじゃなくて | シングル「ANSWER」GLAYとのトークセッション
- 氷室京介から受け継いだ血 | ライブ「HIMURO+GLAY 2006 at AJINOMOTO-STADIUM”SWING ADDICTION”」レポート
- 初めてのコラボが開けた扉。L.Aで流行っているビート系ポップパンクが彼に与えた刺激 | アルバム「IN THE MOOD」ライナー・ノーツ
- 限りなく自分の本心に忠実にやっていくほうがいい | アルバム「IN THE MOOD」インタビュー
2007
- 遥かなる夜の彼方で戦いの鐘が鳴っている | 「KYOSUKE HIMURO TOUR 2007 〜IN THE MOOD〜」ライブ・レポート
買うべき?そもそもまだ買えるのか?
ファンはもちろんマストアイテムです。
すべてのインタビューを読んだことがあるコアファンでも愛蔵版として手元に残しておく価値があります。
「氷室京介」のことをあまり知らない、もっと知りたいという方にもおすすめです。
氷室京介の生き様を知ることができ、より知りたくなること間違いなしです。
私は1995年だったかな?「魂を抱いてくれ」が発売される前くらいにファンクラブに加入したので、それ以前の情報には触れたことがほとんどなく、どれも興味深く読むことができました。
「KYOSUKE HIMURO since 1988」は完全予約受注生産品ですが、一部サイトでまだ購入することができます。
いつまで販売されるのか、在庫もあるかわからないため、気になる方は早めに入手することをおすすめします。
¥12,000と安くはない価格ですが、それだけの価値があるアイテムだと私は思っています。
氷室さんの生き様に活字でいつでも触れることができる、これ以上の至福はありません。
氷室京介のどこに惹かれるのか?
ビジュアル、曲の良さはもちろん、それ以上にその「生き様」に惚れている人も多いと思います。
氷室京介の生き様に触れることができる「KYOSUKE HIMURO since1988」是非、一人でも多くの人に手にしてもらえるとうれしいです。