【書評・感想】「自分を操り、不安をなくす 究極のマインドフルネス」はマインドフルネス入門にぴったり
「自分を操り、不安をなくす 究極のマインドフルネス」について
概要:科学的な根拠を示しながら、マインドフルネスな生き方と簡単な瞑想のやり方をわかりやすく解説する
著者名:DaiGo
出版社:PHP研究所
刊行日:2002/8/21
ページ数:237ページ
読んだ動機
漠然とイライラする日々を送っており、このままじゃいけないと思った時に出会ったのが「マインドフルネス」「瞑想」というワードでした。
今、自分に必要なのは心のあり方を考えるべきじゃないか?と思い、書籍を探しているときにこの本に出会いました。
マインドフルネスと瞑想のやり方について学べるのか?
科学的根拠に基づいた説明により、話への信頼性が高く、すっと腹落ちできました。
「心の持ちかた」について気付かされる点が多く、気づきが得られました。
マインドフルネスの定義についても理解することができ、マインドフルネスの入門書にはうってつけだと思いました。
ただ、瞑想のやり方についてはイラストが少し書いてあるくらいで具体的なやりかたは掴みづらいなと感じました。
詳しく知りたい方はDaiGoさんのYoutubeチャンネルにアップされている動画をみると良いと思います。
こんな人におすすめ
マインドフルネスとはなにか?を知りたい人
日々もやもや、イライラしていて心を整えたい人
得られた気づき・ポイント
マインドフルネスとは自分に対する気づきを得ること
私たちの意識は常に自動運転状態にあるため、普段気がついていないことがたくさんあります。まずは、気づきを得て、本質を捉えることが心の平穏に繋がるということです。
確かに日々、自分と向き合うことなく過ごしているな、と感じます。
大事なことがあるのにそれを無視して、目の前にあることを大切だと思って過ごしてしまいがちですよね。
自分と向き合う時間を作りたいと思いました。
知的労働者の人たちはつくったものが目に見えないので、見える化することが大切
これは自分に当てはまっているなと感じました。
日々、仕事をしている中で、「あれ?今日何やったっけ?」と思う時が多々あります。
やるべきことはやっているのですが、いまいち達成感が得られないという状況ですね。
漠然とした原因の不安は「マルチタスク」にある
漠然とした原因の不安は「マルチタスク」であり、そもそも自分自身にその原因の正体がある
そもそも、人間の脳は、マルチタスクできないようになっている。よって、同時にいろいろなことに集中することはできない。
マルチタスクになる→脳のワーキングメモリがダメージを受ける→誘惑に弱くなり、常に刺激を求めるようになる。
意図的にシングルタスクの時間を作り出すことが大事
これ、自分だと感じました。
常に並列でなにかをしようとして、一つのことに集中できない、そして気がつくと新しい情報を求めて、ネットサーフィンをしたりYoutubeをだらだらみたりする。
意図的にシングルタスクの時間を作り出すことが大事ということですね。
体を鍛えることは、「変えることができた」という感覚がほかのチャレンジにも好影響を及ぼす
メンタルだけでなく、フィジカルも鍛える!と相乗効果が生まれそうです。
呼吸がメンタルを変える
これには納得です。
リラックスするために深呼吸しましょうというのは、よく言われており、誰もがその必要性は理解していると思います。
さらに納得できるのは、「ジョジョ」「鬼滅の刃」で呼吸の大切さが説かれているから!!
人生を好転させる鍵は「呼吸」にある!!ということに改めて気付かされます。
感情に左右されなければ、そこが極楽になる
次の文章は、「スタンフォード大学マインドフルネス教室」という本に出てくる侍と禅僧の話についての解釈です。
ありもしない感情に振り回されたり、自分の中に沸き起こる感情にいちいち価値判断を下したりすることによって、自分がやるべきことができなくなる、感情に左右されて人生を無駄にすることが地獄。
逆に、感情に左右されることなく心を平静に保ち、自分は本当は何をしたいのだろうか、自分の本質は何なのだろうか、自分の人生の意味をもたせるにはどうすればいいのか、といった本質的なものと向き合えているのが極楽。
つまり、他人の評価や意見、感情といったものにとらわれずに、自分の本質をありのままに見つめ、迷うことなく人生を全うするというのがマインドフルネスなのです。
この一文を見て、マインドフルネスについての理解が深まった気がしたのと同時に、「極楽」への道は険しいなと感じました。
自分のコントロールができず、目の前の感情に常に振り回されている自分がいることを強く理解しているからです。
恐らく、死ぬまで感情に左右される機会は多くあるだろうし、人生の本質についてもずっと考え続けると思います。
ただ、マインドフルネスの到達点について触れることができただけでも、目の前の道が少し開けたような気がしています。
最後に
・マインドフルネスとは自分に対する気づきを得ること
・私たちの脳は常に自動運転状態にある。
そのため、細かいところや、普段見逃しているところを、先入観をもたず、ありのままに見て、気づきを得ることがマインドフルネスであり、大事なこと、本質に気付くことが、心の平穏につながる。
・感情に左右されない脳を鍛えるために瞑想をする
心の平穏を手に入れるために、日々瞑想に励んでいきたいと思います。
マインドフルネス、瞑想のやり方についてより詳しく知りたい人はより詳しく説明のある書籍がおすすめです。