【ネタバレなしクリア感想】FF16はFF愛に溢れ、過去ナンバリングとを繋ぐマスターピースといえる仕上がりだった
FF16クリアしました。
サブミッション、モブ討伐すべて終えてのクリア時間は41時間でした。
トロフィーは62%獲得です。
私はファイナルファンタジー16のためにPS5を購入したのですが、心底「買ってよかった!」と思いました。
それくらい極上のゲーム体験を味合わせてもらいました。
熱が冷めないうちに感想を書きたいと思います。
乱筆ご容赦くださいませ。
ネタバレになる可能性があるので、画像はほぼありません。
クリアしての率直な感想
クリアしての率直な感想は、楽しかった!というよりも、「旅が終わってしまった・・・。」という別れを惜しむ寂しさが大きかったです。
別れを惜しむほど、ストーリーに引き込まれたし、キャラクターたちも魅力的でした。
FF16の舞台であるヴァリスゼアの世界が抱えている問題は現実世界とリンクしており、考えさせられることも多くありました。
人種差別、環境汚染が蔓延る世の中での個人としての生き方、家族、友人との絆など、人生で避けては通れないテーマが投げかけられ、ゲームの中の世界ではありますが、リアルさを強く感じました。
ゲーム全体の印象について
ゲームの第一印象は、映画でした。
シヴァとタイタンのバトルは映像美はもちろん、迫力がすごく「映画をプレイしているのか?」と錯覚するくらいのインパクトがありました。
ストーリー展開はプロデューサーの吉田さんが言っていた通り、「ジェットコースターに乗っているような怒涛の展開続き」でやめ時を見失いました。
日中はプレイできないので、早朝5時くらいからプレイしていたのですが、気がつけばあっという間に2時間くらい経過し、家族が起きてきて泣く泣くプレイ途中で中断するということが何度もありました。(若干大人なシーンをプレイしているときに子供が起きてきたときは説明に困りました。苦笑い)
中盤に若干のペースダウンは感じたものの、後半にかけて怒涛の巻き返しがあり、ストーリーが気になってしかたありませんでした。
また、ストーリーは一本道でした。
オープンワールドのゲームが評価される今、一本道というとマイナスなイメージがつきものですが、本作に関しては一本道が極限の濃度で突き詰められており、映画的な出来栄えに仕上がっているといえます。
ゼルダのように崖を登ったり、パラーセルで飛んだりといった自由度はFF16にはありませんでしたが、直線に振り切ったコンセプトは映画的体験を生むことに成功し、自由度によって生み出される創造的なゲーム体験とは違った、究極のゲーム体験を間違いなく与えてくれました。
キャラクターについて
キャラクターについては、メインキャラクターであるドミナント達はもちろん、脇役達がものすごく光っていました。
脇役が光る作品って印象に残ることありませんか?
古畑任三郎を例に挙げると、今泉刑事や、西園寺刑事が作品に与えた影響ってかなり大きいと思うんです。彼らがいたからこそ、作品に深みが生まれたといっても過言ではないと。
今泉刑事や、西園寺刑事のようなクセのあるキャラクター達がFF16にもいて、物語を引き立ててくれていました。
そんな名脇役はガブとバイロンです。
【ガブ】
Voice:勝杏里シドの仲間のひとり。
気さくな性格で、斥候として偵察などの調査任務にあたっている。#FF16 pic.twitter.com/p7cMeYPLEf— FINAL FANTASY XVI (@FF16_JP) July 16, 2023
【バイロン】
Voice:立川三貴湾岸都市ポートイゾルデの領主。
ロザリア大公エルウィンの弟でもあり、クライヴとジョシュアの叔父にあたる。#FF16 pic.twitter.com/qXzZii76Of— FINAL FANTASY XVI (@FF16_JP) July 19, 2023
プレイしたら大好きになる。そんなキャラクターたちです。
バイロンおじさんなんか下手したらクライヴより人気出ちゃうんじゃないの?!っていうくらい魅力的でした。
FFシリーズでいうも5のガラフが近いのかも知れません。
あとはヒロインのジルですね。
嫌いになる人いるの?というくらい魅力的な女性に描かれていました。
FFシリーズのヒロインだと10のユウナが人気あると思いますが、ユウナとはまた違った魅力があり、シリーズを代表するヒロインになったと思います。
バトルについて
バトルは爽快!の一言です。
サポートアクセサリー装備で難易度変更できるので万人が楽しめる出来でした。
自動回避、スロー回避などアシストがあればアクション苦手な人でも十分楽しむことができます。
サポートアクセサリーを外すと、アシストがなくなるので、一変してガチなバトルが楽しめます。
ずっとオートスロー(攻撃受ける直前にスローになる機能)でプレイしていて、途中で外してみたのですが、攻撃食らいまくって、これ同じゲーム?!と目を疑いました。
アクションゲーム好きなので、すぐに慣れましたが、こんな難易度調整もあるんだと、素直に関心しました。
また、プロモーションで推されていた召喚獣バトルは圧巻の一言。
画面ごちゃつきすぎて何が起きてるのかよくわからない感じもありましたが、息つく暇もないくらいのバトルを体験できました。
個人的にはやっぱりバハムートがすごかったです。自分の中でのバハムートはFF7が最もカッコよく、衝撃を受けましたが、それを上回ってきました。
メガフレア、ギガフレア、、、。
しゅごい・・・。
これだけでもプレイする価値ありです。
音楽について
ファイナルファンタジーに欠かせないものといえば音楽!
植松伸夫さんの手によって生み出された名曲は数知れず。
FF16はというと…。
名曲ありました。
個人的に最高だったのが「Find the Flame」です。
初っ端から引き込まれませんか?
この曲を聴きながらプレイするバトルは、それはもう臨場感MAX!
手に汗握るバトル体験はこの曲なしにはありえなかったと思います。
冒頭少しff7の「闘う者達」に似てると思いませんか?
他にも良曲は盛りだくさんです。
FF16サントラページで冒頭視聴できるので、気になる方は聞いてみてもらいたいです。
FINAL FANTASY XVI Original Soundtrack
特におすすめは次の2曲。
DISC1-9 Sixteen Bells
通常戦闘曲です。
FF8の戦闘曲「Don’t be Afraid」を彷彿とさせるイントロでバトルが盛り上がります。
DISC4-18 ???
ネタバレになるので詳しく書けませんが、重要なイベント時に流れる曲です。
オーケストラな曲が多い中、異質な曲でとても印象に残っています。
シリーズへの愛について
音楽、武器、魔法、過去シリーズのオマージュがたくさん見られます。
FF音楽を代表するプレリュード、どのシリーズにも登場するエクスカリバー、過去作を冠したボス。
過去シリーズプレイした人は、コレあの作品のあれじゃん!っていう気づきがたくさん見つかると思います。
逆にFF16をプレイしてから、過去作品プレイすると、コレ16のあれじゃん!ということになります。
つまり、FF16をハブにして過去の FFを楽しむことができるということです。
これは、FFというタイトルへの「愛」だと感じました。
ファイナルファンタジーは残念ながら、もはやトップブランドではなく、そのネームバリューは落ちてきていると思います。
FF14は人気ですが、FF15が与えたダメージは大きかったと思います。
FF(エフエフ)と愛されたタイトルは過去の栄光です。
ただ、FF16は失墜したブランドへの興味を再びひかせる工夫が溢れています。
これは素直に素晴らしいだと感じました。
哲学用語について
ネタバレ含むのであまり書けませんが、哲学用語が多数出てきます。
哲学用語に多少でも触れておくと、作品としての奥深さがさらに増すので、哲学に触れてみることをオススメします。
私は哲学に興味があって、こちらの本を読んでいたこともあり、16をより深く楽しむことができたと思います。
最後に
最高のゲーム体験を与えてくれてありがとうございます!と開発陣の皆さんに伝えたいです。
言いたいことはこれだけです。
そして、機会があればまた彼らに会いたいです。
DLCに期待しています!
そして、FF16に魅了された私はヴァリスゼアからエオルゼアへ旅立つ決意をしたのでした。
まだ、まだファイナルファンタジーの冒険は続く!