【屋根板金工事詐欺?】「屋根の釘が抜けそう。」という訪問営業があった話。
先日、「屋根の釘が抜けそうなので無料で点検します!」という、飛び込みがありました。
その時の体験談をお伝えします。
経緯
当日は有給休暇を取得しており、家族みんな外出しており、私1人でした。
のんびり過ごすか、と思っていた矢先インターホンがなりました。
インターホン覗くと見知らぬ男性が映っています。配送業者の方ではないようだったので、休みの日にセールスだったら面倒だなと思い、やり過ごそうとしました。すると、2回目のインターホンがなりました。
とりあえず出てみるかと思い、応答しました。
すると、
「あ、工事の連絡です。工事の連絡に来ました。」
とのこと。
工事?
工事の連絡だけでは何のことかわからん。と思い渋々玄関に出ることに。
玄関に出てみると、若いお兄さんが1人。
第一印象は、ちゃらそう。
風貌は土方の作業員という感じです。
服にペンキがついています。
そのお兄さんが言うには、
「近くで工事をすることになりました。向かいのお宅の裏側です。しばらくにおいがきついと思うので、事前に連絡に上がっています。」とのこと。
わかりました。と切り上げようとすると、急に話しが変わりました。
「屋根の釘が抜けそうだ。」と伝えられる。
「実は屋根の修理をしていて、お向かいさんの屋根を点検している時に、お宅の屋根を見たところ、屋根の釘が抜けそうなんです。」
と言われました。
我が家の屋根を撮ったと思われる写真を見せてきました。
見せられたものの、画像が荒く、本当に浮いているのか分かりません。
「そうなんですか?」
と聞くと、
「はい、確かに釘が抜けそうで、屋根に隙間が空いているんです。」とのこと。
「ちょうど近くで工事をやっているので、無料で補修しますがどうですか?」との提案がありました。
私は結構疑り深いタイプなので、無料と聞くと怪しいと感じました。
「ハシゴかけて、屋根登って点検、補修するだけなので30分くらいで終わります。」とのこと。
どうなんだろ?あとで請求とかされたりしたら嫌だな。と思い、その辺りのことについて聞いてみました。
「大変失礼な聞き方になってしまい申し訳ないのですが、点検してもらったあと請求とかありませんか?」
とやんわり聞いてみました。
すると、
「それは絶対にありません!よく疑われるのですが、絶対ないです!」
と全否定してきました。
「まぁ、缶コーヒー一本くらいもらえると嬉しいですけどね。」とのこと。
「うーん。」としぶっていると
「心配なので、屋根屋さんの知り合いいるなら見てもらった方がいいですよ。知り合いいますか?」と聞かれました。
屋根屋さんの知り合いいる人って結構レアですよね。笑
「いません。」というと「じゃあせっかくの機会なので見ますよ。」と言ってきます。
そこまでいうならみてもらっでいいかな。と思い、「じゃあ、お願いします。」と伝えました。
「時間は何時にしますか?」という話になり、「昼過ぎると家族帰ってくるので、早めがいいです。」と伝えると、「じゃあ昼過ぎの12時半から13時くらいにハシゴ持ってきます」という話になりました。
また、この会話の最中に子供の学校の話をすると、「何小学校ですか?」と聞かれました。
「A小学校です。」というと、「自分小学校は違いますが、A中学校でした!」と話して来ました。
ちなみにA中学校というのは、A小学校の学区の子が通う中学校です。
「実は、屋根の修理することになった、お向かいのAさんなんですけど、昔見たことあるんですよねー。この辺りの道よく通るので、知ってたんですよ。」とのこと。
なんか急に地元感出してきたな。と怪しげに感じました。
ネットで調べてみた
お兄さんさんと別れたあと、詐欺の可能性あったらいやだなと思い、念のためググってみました。
すると、「屋根板金浮いている 詐欺」という検索ワードが!
「マジか、、」と思い読んでいると、屋根工事の詐欺が最近流行っているとのこと。
調べると、屋根にあげたらダメ!と書いてあります。
キャンセルしようと思ったのですが、連絡先聞いて無かったことに気がつきました。
そういえば、裏で工事やってると言ってたなと思い、現場に行って伝えようと出向いてみました。
すると、どこにも工事をやっている場所などありません…。
やべぇ、「これ絶対危ないやつじゃん。」と確信に変わりました。
仕方ないのできた時に断ることにしました。
連絡の時間になってもこない
約束の時間の13時になっても来る気配がありません。
時間は経ち、妻が帰宅し、子供も帰宅しました。
妻に事の経緯を話しました。
「そういえば向かいのAさんの家に昨日か一昨日来てたなぁ。」とのこと。
ただ、やはり怪しいので断ることにしました。
さらに時間は経ち、17時過ぎにインターホンが鳴りました。
子供が応答すると、「あ、屋根屋です!」と呑気な返事。
玄関先にでると「すみません〜。遅くなっちゃって」と軽い挨拶。
そもそも約束の時間も守っていないのに、そんなの気にすることのない態度。
最初に来た男性の他に、梯子をもった男と工具を持った男2人がそのまま作業に入ろうとしていました。
私は完全にイライラの限界。
「約束の時間過ぎてますよね。ずっと待っていたんですけど、家族も帰ってきてしまったので、お断りさせていただきます。」と強めの口調でいいました。
すると、「あ、そうすか。わかりました。すみませんでした。」と、また軽い返事。
どこの会社か知るために、「もしよろしければ名刺いただけませんか?」と聞くと、
「すみません、現場担当なので名刺とか持ってないんですよ。」という返答でした。
現場担当だから名刺を持っていない、というのもよくわからない理由です。。
そのまま「失礼しまーす。」といって軽トラに乗って帰っていきました。
後日談
訪問時に言っていた「においのきつい工事」というのは結局ありませんでした。
最初の話が嘘だったことから、やはり悪質な訪問営業であった可能性は高いと思います。
お向かいのAさんは点検を頼んだようなのですが、結構な高齢夫婦のため、疑いもせずに話を聞いてしまったのだと思われます。
とはいえ、私も実際に屋根に登って現場を見たわけではないので、事実確認はまだできていません。
仮に本当に屋根の一部に欠損箇所があっても自己責任として受け入れるつもりです。
屋根を点検する機会というのは、普通の人にはそう多くないわけで、そこを指摘されると動揺してしまう人もいると思います。
もし、戸建てにお住いの方で今回ご紹介したような訪問営業があった場合には疑ってかかることをお勧めします!